腐れレビゥ

これのどこがよいの?と訊かれようもんならボキャブラリィが乏しい僕は
ぜんぶだよ!ぜんぶ!としか応えられないんですけど、いったん聴き始めると
こればっかりになってしまうほど良いんだわーこのアルバム。全曲いいんだ。
DISLOCATION DANCEっていうと一昔前のオシャレっ子の方々がスマシ顔して
ふんふん言いながら聴いてたようなイメェジがあって(あくまでイメェジ)
なんだかなぁーという感じなんですが、そんなの別にどーってことなくてね。
何かの本に書いてあったけど、
「PALE FOUNTAINSも知らないでDISLOCATION DANCEを聴いてるだなんて!」
って感じの苦々しさならしいですぜ。 だっ、大丈夫! 僕、知ってるから!
イルファウンテインズでしょー? オサレ DA・YO・NE!
ゆーわけで僕はセーフね! わーい! ぶぶぶー。



PALE FOUNTAINSもそうだったけど、アンディ・ダイアグラムという人の
トランペットが恐ろしく映えているんですよこれが。PALE FOUNTAINSで聴く
よりもコッチの方がむしろ良いかもしれない。個人的にはコッチ。
名盤具合となるとPALE FOUNTAINSに分があるのですが、DISLOCATION DANCE
だともっとモダンな面がみれるというか、アバンギャルドっつーか。
やたらめったらラッパ吹き散らしてんのに散漫に聴こえないトコが芸ですね、
この方。まぁ、DISLOCATION DANCEのこのアルバム自体が異型っぽくて、
実験ちっくな感じが多々見受けられる音なので、実は全体を上手くまとめて
ポップなものにしてるのはこのラッパなのかもしれません。

このバンドの名を有名にしてるネオアコ・ボサノバちっくな名曲
「You'll Never Know」がボーナストラックで入ってるけど、このアルバム
の中じゃなんだか浮きまくってるのよ。別に良くないわけじゃないけど
他の曲のほうがかっこいいかなーと思う。ニューウェーブな音の中で
最後のシメにボサノバもってこられるってのもちょっとね。
DISLOCATION DANCEの作品で名盤とされているのはどちらかというと、
このアルバムじゃなく「midnight shift」の方なのかもしれないけど、
僕はあえてこの「MUSIC MUSIC MUSIC」の方を押しとくねー。
もしくはBBC Sessionsのライブ盤か。