90年代




 長沼秀典(VELTPUNCH)×田渕ひさ子 オルタナティヴ対談



――長沼さんはNUMBER GIRLを意識してましたか?



長沼 : 意識してたどころか、初めてひさ子さんにお会いした時は普通にサインをもらいました (笑)。



田渕 : NUMBER GIRLがデビューする前に福岡から東京にちょこちょこライヴしに来てて、その時に長沼君からデモ・テープをもらったんですよ。車の中でみんなで聴きながら福岡に帰った。すごい覚えてるなあ。



長沼 : 僕、本当に大好きで毎晩聴いてたんですよ。渋谷タワレコのポップに「福岡のスーパーカー」って書かれてて、聴いてみたらもう、これはやばい! すぐに買いましたね。で、確か『DRUNKEN HEARTED』が流通する前のライヴを見に行って。




――デビュー前ですよね? 大体いつ頃ですか?



田渕 : デビューが99年で、それは97年ぐらいかな。



長沼 : まだビジュアル面の情報は一切届いてなくて、透き通ったボーカルから美青年を想像していたんです。ライヴで出てくるのをわくわく待ってたら普通の兄ちゃんと女の子がぞろぞろと出てきて「誰だ? 」って思って見てたら演奏を始めて、「あ、これがNUMBER GIRLか! 」って(笑)。



田渕 : 予備校生とパンク兄ちゃんと普通の女の子とモード系だもんね。その当時、「反ビジュアル系」って呼ばれてたんですよ(笑)。





 今年はナンバーガール解散から10年目ですね。時間経つのはやいな。